産経市民の社会福祉賞

過去の受賞者リスト

個人受賞者のお名前、年齢や業績紹介欄の年数などは、すべて受賞式の実施された時期のものです。

表彰年 府県都市名 受賞者氏名·団体名 業績
第49回
令和5年度

大阪府 大阪市

認定NPO法人チャイルド・リソース・センター 
代表者 宮口 智恵 (みやぐち ともえ)  

児童虐待が社会問題化する中、虐待の再発防止に取り組むため平成19年に設立された。虐待を行った親とその子供の関係を再構築するプログラム「CRC親子プログラふぁり」を独自に開発し、大阪府や堺市などからの委託を受けて、これまでに400人を超える親子に提供してきた。
2018年からは福岡市の委託を受け、プログラムのファシリテーター養成に取り組んでいるほか、より細やかなサポートができるよう、支援職の養成カリキュラムを開発するなど行政や児童福祉施設などとの連携にも力を入れている。また、虐待する親への理解や親子支援に関する講演・研修講師の派遣は年間90件を超えるなど、社会への貢献は目覚ましいものがある。


第49回
令和5年度

大阪府 大阪市

藤本 昌弘(ふじもと まさひろ) 藤本 周子(ふじもと ちかこ) 

平成12年11月に大阪市里親会に里親登録して以降、養育里親として8歳の小学生から17歳の高校生まで18人の児童を受け入れてきた。受け入れ期間は2、3日の短期から6年の長期にわたり、実親から適切に養育されなかったことなどで難しい子供たちも多かったが、細やかな愛情で心のケアに努めてきた。自立して家庭を持った里子が藤本夫妻宅に里帰りして、近況報告してくれることも励みになるという。令和3年からは大阪市里親会副会長も務め、他の里親からの相談も親身になって応えるなど、多大な貢献をしている。

第49回
令和5年度

京都府 京都市

板東あけみ (ばんどう あけみ) 

日本発祥の母子手帳を海外に広げようと活動するなかで、2500g未満で生まれた低体重児の家族が母子手帳の発育の記録などが書きにくく不安を抱えていることを知り、低出生体重児に特化した母子手帳のサブブック「リトルベビーハンドブック」制作に取り組んだ。医療の進歩で低出生体重児の割合は増加しており、全国にリトルベビーハンドブックの普及を推進するとともに、各地で当事者のサークルの立ち上げからサポートするなど、低出生体重児の子育て環境の改善に力を尽くしてきた。

第48回
令和4年度

大阪府 大阪市

不登校支援ボランティア学生団体 CLASS B 
代表 入谷 翔 

代表者の不登校経験(約6年間)による「不登校の子供たちを助けたい」という想いに共感し、年齢の近い大学生たちが集まった。不登校の小中学生を対象に地域と連携しながらオンラインの無料塾やフリースクールを実施。「使われていない地域の会館の活用」「学生と地域が連携した支援」をするため、経験者を呼んだり、他のボランティア活動に参加したりと自分たちでできることを探りながら、活動を展開している。現役大学生のため活動年数は短いが、今後も活動を継続的なものとするため、「0.1歩目を応援する」という理念をメンバーと共有し成果を上げている。 活動歴1年3か月
推薦者:大阪市ボランティア・市民活動センター 

第48回
令和4年度

大阪府 大阪市

レインボーフェスタ!実行委員会 
代表 桜井 秀人

セクシャルマイノリティ(性的少数者)の存在を社会の中で可視化し、認知度を上げるためのイベントを開催。日本でのセクシャルマイノリティの割合は、民間の調査などを平均すると全人口のおよそ10人に1人と言われ、身近な存在であるが、活動を開始した16年前は社会的な関心も薄かった。以来、現在までボランティアのみで先駆的な活動を地道に継続し、交流・ネットワークづくりに貢献してきた。活動の理解を深めるための集会や毎年のフェスタ開催は、セクシャルマイノリティについての偏見や差別をなくし、互いの尊厳を認め合い自分らしく生きられる社会の実現に寄与している。
活動歴10年
推薦者:大阪ボランティア協会 

第48回
令和4年度

京都府 京都市

KA平安京グループ 
代表・世話人(ともに匿名)

窃盗依存症(クレプトマニア)という心理的な病と向き合いながら、日頃抱える悩みや困っていること、自分の思いや経験をミーティング(参加自由・週1回開催)で仲間と分かち合うことで回復を目指している。家族や周りの人からクレプトマニアに対する理解が得難く、孤立している当事者が多い。ミーティングでは固有名詞など個人情報を明かさず、「言いっぱなし・聞きっぱなし」を原則として、互いの気持ちを共有できる場を提供。他府県からの参加もあり重要な役割を果たしている。米国ではクレプトマニアは精神疾患との診断基準もあるが、日本での認知度は低く、病気とは気づかないケースも多いという。活動歴7年
推薦者:京都市福祉ボランティアセンター 

第48回
令和4年度

大阪府 大阪市

特別表彰 小林 貞子

長年ボランティア活動を行い、90歳を超える現在も第一線で活躍。多くのボランティアグループに所属し、他メンバーに良い影響を与えている功績を称え、特別表彰とする。活動歴50年
推薦者:浪速区社会福祉協議会 

第47回
令和3年度

大阪府 堺市

信田 禮子さん

 昭和53年から現在に至るまで病院ボランティア活動に尽力している。活動当初、精神科での病院ボランティアは珍しく、社会的な偏見など苦労も多かったと推察されるが、それを跳ね返して進んできた。活躍の場は地域にとどまらず、NPO法人日本病院ボランティア協会理事長、全国社会福祉協議会「広がれボランティアの輪」幹事、IAVE(現在JAVE)日本の理事など全国規模に発展し、いずれも多大な功績をあげてきた。病院ボランティアの先駆者であり、ボランティア活動を広めた貢献者の1人でもある。

活動年数44年

第47回
令和3年度

大阪府 堺市

キャップハンディ指導ボランティア・さかい
(代表=井上久男) 

堺市内の小中学校の教育機関や地域の各種団体などあらゆる団体や年代を対象に啓発活動を行ってきた。「障害のある状態」を疑似体験することで障害のある人たちの日常や気持ちを理解し「思いやりの気持ち」をもって、誰もが住みやすいバリアフリーの街となるよう力を尽してきた。堺市社会福祉協議会と協働しながらのキャップハンディ事業の活動は、23年間のべ1225回にのぼる。残念ながら市の事業見直しに伴い今年度末で解散となるが、今後その経験を活かした後継者が新たな活動を展開されることを願う。

会員数32名 活動年数23年

第47回
令和3年度

大阪府 高石市

たかいし生活支援サポーター「町の便利屋さん」
(代表=銭廣幸壮) 

介護保険適用外の日常の困りごとを解決するために有償ボランティア活動を開始した。「断らない」「迅速な対応」をモットーに、住み慣れた地域で安心して生活できるように住民相互の「助け、助けられる地域づくり」を目指している。高石市社会福祉協議会と強力に連携して地域課題解決に向けた活動を続けることで、相談や依頼の件数が年々増加している。ボランティアに助けられた利用者が、自らボランティアとして登録するという好ましい循環が起きており、新たな活動メンバーの獲得に繋がっている。

会員数77名 活動年数5年

ページトップにもどる