施設運営
地域とともに
ボランティアさんとともに
民謡ボランティアさん紹介
2012年12月12日
なごみ苑には毎月1回、日本民謡なにわ会能勢支部のみなさんが来られます。同団体は、地域の様々な施設を訪問され積極的にボランティア活動をされています。なごみ苑が開所した平成19年、毎年夏に開催されている能勢地区民謡祭りになごみ苑の職員を通じて観覧のお誘いがあり、利用者が見に行きました。その際、ぜひなごみ苑にも来て欲しいと依頼したところ、能勢支部の代表である今村フサヱ氏を通してなごみ苑にもボランティアとして来ていただけることになりました。
炭坑節や花笠音頭などの民謡曲から三橋美智也の「古城」や「ふるさと」など、利用者がよく知っている曲を三味線に合わせみんなで歌います。この日を誰よりも心待ちにしているのが写真中央の着物姿で踊っている後藤高子さんです。普段は、少し耳遠い後藤さんですが職員が「今日、民謡あるよ」と話すと「民謡あるの!」と嬉しそうに笑顔で言われ「着物、着物」と大慌てで着付けをお願いされます。そして、「傘にてぬぐい、扇子!」と小道具の準備も要求。ボランティアさんが来られた時にはすまし顔でお出迎えされ「今日もよろしくお願いします」と深々とお辞儀をされます。そんな様子を知ってらっしゃるのかボランティアさんから「後藤さん前に出ておいで」と声を掛けてくださり、「十三夜」や「お座敷小唄」などの曲に合わせ後藤さんは優雅に踊られます。即興で自己流なのですが人をひきつける魅力のある踊りです。この時の後藤さんは誰よりも輝いています。そんな風に思えるのも後藤さんの「踊りたい」という気持ちを誰よりも汲み取ってくれているボランティアさんのおかげだと思っています。