施設運営
健康第一
リハビリ活動
リハビリ活動について
2012年12月13日
なごみ苑では、毎週木曜日、理学療法士によるリハビリをおこなっています。 手が動かしにくくなったり、歩行が不安定になったり、利用者さんには年齢と共に体の動きにさまざまな問題が出てきます。そんな個別の事情を観察しながら、理学療法士の山中大樹さんと相談してどの人にどんなリハビリが必要か判断し、マッサージや運動療法をしてもらっています。
リハビリがスタートした当初は「今日は肩がこっているから診て欲しい」「先生が好きやねん」と、何かと理由をつけてみんなが先生に診てもらいたがっていたのですが、今はまずリハビリを多く必要としている利用者さんを優先し、余った時間を他の利用者さんにあてるとのルールができています。山中さんも時間が余ると「○○さんちょっと診ようか?」と声を掛けてくれ、帰り際も「○○さん、また今度診るからね」と言ったりして利用者さんの気持ちに応えてくれています。
リハビリは、いろいろな効果を生んでいます。利用者の室田伊佐子さんは右肩麻痺のため、右手の拘縮が見られ、ついつい右手を使わずに物事を済ませようとしていましたが、山中さんのリハビリを受けるようになって、ちょっとした動作の際も「こうやって使わなあかんねん」と意識して右手も使うようになってきました。職員もふだんから気軽に「室田さん右手使ってる?」と声を掛けるようになり、利用者さんのどの動作に気を付けて声掛けしていけば良いのか気づくようになってきました。
「自分がリハビリを行うことで、利用者さんの日常生活の向上を図れれば良い。利用者さんがふだんの生活のなかで(リハビリで行う動きなどを)心掛けることができるようになったら嬉しい。自分がしていることが利用者さんの意識を変えるきっかけ作りになったらな、と思っている」と山中さん。今年度からは、山中さんに相談をしながら個々の利用者さんにあわせた個別リハビリを日中活動の中に取り入れています。