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「くすのき庵」は3年前、手打ちソバやうどんのつくり方を指導するボランティア団体「宝塚専心会」(小林朗子会長=当時)の講習を受けたことがそもそもの始まりです。1年間ほど職員と利用者2名が毎週指導を受け手打ちの技を磨きました。当初は、池田市内で開かれるイベントや事業団の行事などの際に、うどん玉のセットを販売していましたが、利用者の努力で安定的な生産が可能になり、広くアピールしていこうとうどん店の開店に踏み切ったのです。
「くすのき庵」は、くすのき学園の東約500メートルにある自立生活のための訓練施設「自立の家」の1階。麺はすべて学園の利用者が手でこね、ひと晩寝かせて発酵させ、1本1本包丁で切るまで手間ひまをかけています。つゆはヒガシマル醤油の指導を受け、麺に合わせて調理しています。具に使うてんぷらのネタのイモやシイタケ、薬味のネギなどは学園の菜園で採れたもの、そして器は学園の陶芸窯や姉妹施設「池田三恵園」の利用者たちがつくったものです。
お店でお客さんの注文を聞き、うどんを運ぶ接客サービスを担当する利用者たちは、仕事をすることが将来一般企業で働くための訓練も兼ねています。学園は、利用者の一般企業への就労を支援する「就労移行支援」にも取り組んでおり、うどん店での接客サービスは大いに役に立っています。
最近では、市内の居酒屋さんや市民病院のレストランなど、くすのき庵のうどんを提供してくれる店ができ、市民の認知度も高まってきました。担当の支援職員、塚谷正憲さんは「地域にたくさんのファンができ、週4日の営業ができるようになりました。専心会さんやヒガシマル醤油さんをはじめ、多くの人々に支えられていただいたおかげです。これからも、自家製の素材にこだわって、おいしいうどんを提供していきたい」「うどんを食べる方も提供するほうも、ともに幸せになる、そんなお店にしていきたい」と張り切っています。
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